何を見てる
今日ブログは、ある本の一節を抜粋したものと一緒に、書かせて頂きたいと思います。
お前は何を見てるんだ!
父はめったに怒らない人でしたが、一度だけものすごく怒られたことがあります。
父の書斎に「夢」という掛け軸がかかっていました。
小原國吉さん(学校法人玉川学園の創立者)が書いたもので、父がとても大事にしていました。
その夢という字の「夕」のところに、点が二つ付いているんですね。
それを見つけて、ぼくは得意になって言いました。
「お父さん、この字、間違ってるよ」
とたんに、「お前はなんでこんなこともわからないんだ!そんなことわからなくて算数ができるなんて言ったって、お前は何を見てるんだ!夢というのは多いほうがいいから点が二つあるということぐらい、お前は気がつかないのか!」
いやあ、びっくりしましたねえ。
この一節は、心の中にいつも大切にしている一節・言の葉で、何かの時に、そっと取り出すように、思い出して、観じるようにしています。
目の前のお客様を、“見る”ということは?
いらして頂く・ご依頼頂くにあたっての、お客様のお心は?お気持ちは?真意は?
いらして頂く前のお日にちやお時間など、お客様にどんな出来事が起きていて、どんな心模様でお過ごしでいらっしゃったのか。
いらして頂くにあたり、お持ち頂いたお金に込められた、お心は?想いは?
お客様にお支払い頂く、そのお金、
お客様のお手元に、そのお金が得られるにあたり、どのような想いで働かれて、どのようなお時間を懸けられて、得られたお金を、今・この時に、お持ち頂いて、お支払い頂いているのか。
お客様の中にある
人の中にある
柔らかくて温かくて
純粋で真綿のような
美しさ
喜怒哀楽のたくさん詰まっていらっしゃる
歩まれて経験されて来られた
お客様お一人お一人に紡がれている壮大な物語。
お客様の中に添えられて、込められている
深い想いと、そして愛を
わたしは…観じられている?
観えている…?
自分を内省させて頂く時間。
もっともっと、精進を…と、観じさせて頂く時間にもなるような、そんな一節です。
お客様のおかげさま、出逢いのご縁のおかげさま
いつも大切なもの、観じさせて頂ける気付き、頂戴していると観じます。
お客様にとって、大切な想いの込められた、大切な大切なお心を、愛を、お金に込めて、お金に添えて、いらして頂いていること。
その深くて貴いお客様のお心に、多くのものをお返しさせて頂けますように、
頂いた愛を循環させて頂けますように、
富氣を、吹かせられますように…。
勤めていきたいと、思います。
本日も、いらして頂いたみなさま、誠にありがとうございました。
そして、いつもブログをご覧頂いています、
みなさま。
こころから、ありがとうございます。