終戦の日
今年で73年。
平成最後の終戦の日。
「『命とは生きるために生まれてくるもの』、それが命なんですよ。
『死ぬために生まれてくる命はない、生きるために生まれてくる』。
『人は生きるために生まれてくるんで、死ぬために生まれてくるのではない』というのを前提に、お互いにかばい合って生きるべきだと思いますね、助け合ってね」
「今の温暖化とかいろんな問題あるでしょ。この激変に耐えて地球環境を守り、全生命体の生存のためにはもうけんかしている場合じゃないんですよね、人間同士が、という思いもあるわけです」
「地球人なんですね、私たちはね。
何何国人じゃなくって地球人なんですよね。全人類は巨大な一族なんですよね。で、これ力を合わせないと地球の将来は危ないですよ、このままでいくと。ものすごい加速度的に今、変化が進んでますからね」
「だから本当に争いが早く消えてくれるといいですよね。本当にね、地球の危機を感じているんですよ。このままでいくと地球全体が危ないぞと。勝ち負けの問題とは違いますよ、生命体としての存在が危なくなるというね。ですから今から手を打っておかないと、少しでも長く生存したいんなら今のうちに手を打っておかないと短くなってしまうよという、そういう思いがあるわけですよね」
銀河鉄道999・宇宙戦艦ヤマト・帰還 影の老兵などの戦場漫画を描かれている、松本零士さんのお言葉。
主人公が夢を追う姿を通して
“命のいとおしさ”
“命の大切さ”を、作品に込められてきた、松本零士さん。
〜世界中の戦死したその当時の兵士たち、若者たちの中には、生きていれば本当はものすごい人類の文明に貢献した人がいっぱいいたはずなんですよ。
それが大勢死んでるわけですよ。
戦争というのは、未来を、自分の未来もつぶすわけです。
争いあって殺し合わなきゃいけないのは悲劇です。
だから、私はいま地球上で争っている場合じゃないと思っている。〜
春日大社の宮司さまに今年6月、お目にかかりました時に頂いたお言葉、
「わたしたち神職が、祈りを捧げるのは当然のこと。けれども、今の世の中、一人一人が祈る心を育む大事さ、祈ることが必要とされる時。」
このお言葉に重なるものがあると観じる、平成最後の終戦の日。
戦争を体験された方々だけではなくて、
今を生きる一人一人が、
一人一人のそれぞれの心で観じ、
考えるということを。
未来を描いていくことを。
平成の終わりに、
そして来年・新年号の始まりの今に、
今一度、
戦争について、平和について
日本について、世界について
考えること
未来を想うことを
心に響かせ沁み入らせること
そう観じた、終戦の日です。
ー良い戦争も、悪い平和もあったためしがない